レア太刀カプ無し。戦中戦後旧制高校パラレル。
在籍したのは戦中だけど学徒出陣の頃にはもう卒業してたくらいの世代を想定。
鶯丸の晩年の回想録という形にしようかと思っていた。

五条國永
・文科甲類→帝大法学部→貴族院議員。父は皇籍離脱した侯爵。
藤城一期
→文科甲類→陸軍大学校→出征。軍人一族。父は陸軍大将。
左文字江雪
→文科乙類→帝大文学部→出家。本願寺レベルの寺の長男。
小春友成
→文科丙類→家督を継ぐ。華族の長男。茶道の家元で母親は元宮様。
白野令
→理科乙類→家督を継ぐ。伊勢神宮レベルの神社の息子(長男)。
白野夾
→理科乙類→海軍兵学校→出征。伊勢神宮レベルの神社の息子(次男)。

三条宗近
・OB。公爵、貴族院議員。國永の父方の従兄弟。
青江恒次
・OB。帝大文学部。四国の大寺院の跡取り。
池田包平
・陸軍兵学校→陸軍大学校→出征。友成の幼馴染み。


▼何が書きたかったか
不安な世情の中、期間限定の箱庭の中で良いとこのお坊ちゃん達がキャッキャウフフする話。和製ギムナジウムみたいな。
鶴丸に「この國はじきに滅びる」とか言わせたかった。戦死公報が載った新聞で焼き芋包んで食べてほしかった。
レア太刀に寮生活させると楽しいというのはつるいち本で学んだので、そこに源氏もドーン!したかった。超耽美。
「長くは続かない」からこその輝き。だからあえて時間は淡々と進ませて、箱庭から出た後はどこかもの悲しい感じにしたかった。

鶯丸が入学。人数少ない丙類の中で浮く。鶴丸に発見される。一期と引き合わされる。三人で図書館居るとき江雪に会う。三人に白野兄弟を引き合わせる(母方の従兄弟)。みたいな流れ。
一年目はひたすら賑やかに、旧制高校の自由とインテリ感を書く。二年目でそれぞれの背負ってる物・継がなきゃいけない物を書く。三年目で箱庭の外に目を向ける。

鶯丸は休みごとに大包平に会うので、ほか五人よりも外の世界(というか戦況)について見聞きする機会がある。だから卒業後は陸軍大学校へ行くっていう一期を止めようとするけど止められない、とか。「私は敗軍の将になります」
白野兄弟は本文中でたびたび入れ替わっている。最終的には弟が兄のふりをして神職を継ぎ、兄が弟の代わりに海軍へ行った。…というネタばらしは最後の最後で。戻らなかった遺骨の代わりに僅かな私物で葬式をするんだけど、その中に鶯丸が髭切へあげた物があって、思わず髭切を振り向くけど何も言わずに笑うばかり…みたいな。
「俺達のことは白野と呼べ」「お別れの練習のためにここへ来たんだ」みたいな台詞を序盤で入れておく。

一期は大陸での戦闘中に抗命罪により死刑、膝丸?は南洋の夜戦で乗艦が魚雷を受け沈没、大包平は大戦末期に戦死…?法務死とか抑留死とかは大包平だとちょっと悲惨過ぎるか。
鶴丸は華族令廃止後も戦後処理に奔走するんだけど、十数年して突然の病死とか。江雪・髭切?とは折々の書状は欠かさないんだけど、住んでる場所が離れすぎてるし、もう会って話そうという風にはならない。「彼ら」が居たのはあくまでもあの箱庭の世界であって、箱庭が壊れてしまった今会っても足りないものばかりが目に付いてしまうと三人とも分かってるから。
あくまでも鶯丸の手記なのでセンチメンタルになりすぎず、遠くの花火を聞くような雰囲気で。


▼なぜ書かなかったか
1.不謹慎と萌えのボーダーラインが自分で引けなくなった
2.「鶯丸の手記」という体裁の難しさ
3. 資 料 集 め が ク ッ ソ 大 変
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