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偉大なる死
私の顔に掛かったプロシュート兄貴の血が乾かないんです
フィレンツェ行き超特急が走り去って行きましたね。いや、今週メローネが乗り込むわけですけど。早いな? 早いよ!!!!!
えっらい兄貴ペッシのこと撫で回すなぁ…とか、メローネの電話の相手リゾットじゃないのか! とか、アニメくんとの解釈の相違はありましたが、ブチャラティ対プロシュートの高速シーソーゲームをアニメで観れただけで感謝感謝です。
事切れた兄貴の遺体を前にして、いきなり携帯を探すんじゃなくて、いっかい枕元に膝をついてくれたブチャラティが、なんだか黙祷してくれているようで、あれはぐっと来ました。ありがとうアニメくん。
そんなわけでリゾプロ本とギアメロ本とメローネコピー誌出せたらいいなと思っています
どんなわけだよふざけんな
いや、前々から「5部の本出すならこれがラストチャンスかもしれん」というのは思ってたんですよ。
ジョジョは賞味期限があるような作品ではないので、いつでもオールジャンルイベントに出ればいいだけの話ですが、ド田舎ディビジョン民としてはせっかく都会に出るなら買い物もしたいわけでして…周りに5部サークルさんがたくさん居る状況は限られるじゃないですか。
むかし出そうとして時間がなくて出せなかったリゾプロ原稿の続きを書くなら今だな、というのがまずあって。
そのリゾプロ本っていうのが、プロシュート兄貴が暗殺チームに入ってからソルジェラが殺されるまでの数年間を追っかける感じの話なんです。
で、思うわけです。私リゾプロも好きだけどギアメロも好きなんだよな、と。ソルジェラが死んだ後の話は? と。
そんで更に思うわけです。暗殺チームみんな好きだし誰をお題に出されても暫く喋れる自信はあるけど、一番独自設定の妄想こね回して愛でたのはメローネだよなと。メローネといえば5部の敵で唯一死亡宣告をされていない(スタンド名○○ 本体○○ 死亡 ってやつ)キャラとして有名だよな、この辺いじんなくていいのか、と。
ね。去年の五月、三冊出して死ぬ思いしたのにね。
あのとき限界まで頑張ったのは「これでオフは終わり」っていう気持ちがあったからなのにね。
2019/01/30(水)
12:15
JOGIO
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ジョジョソン文化から見るジョジョオタクのメンタルの変遷
昨晩、「アニメから五部に入った人にぜひジョジョソン文化を知ってほしい」とツイートしたのだが、そう呟いた私自身が長らくジョジョソンから(というか生放送以外のニコ動から)遠ざかっていると思い至り、久しぶりにタグ検索してみた。
楽しかったし、いろいろ思うところも思い出したところもあったので書き留めておく。
そもそもジョジョソンとは何か。
「ジョジョの奇妙なソング集」のタグが付けられた動画、およびその動画で歌われている歌のこと、だと思う。
基本的には替え歌だ。既存曲の替え歌で勝手にキャラソンを作り、そのキャラっぽく寄せた声で歌い、動画投稿する。お分かり頂けるだろうか。この時点で動画投稿主は、作詞(そのキャラっぽい歌詞を考える文章二次創作)と歌唱(そのキャラっぽい声や歌い方をする歌声二次創作)の二足の草鞋を履いている。この時点ですごいが、芸達者な人は自分で背景の動画も作っていた。何者?
最初に投稿されたのはたぶんもう十年以上前で、確か涼宮ハルヒの憂鬱の主題歌の替え歌だった。その動画のあまりのインパクトに模倣というか悪乗りというかの動画投稿が相次ぎ、ついに一大ジャンルを築いたのだ。
言い方が大げさだと思われるかもしれない。だが全盛期にはニコ動のデイリー・ウィークリーランキングにジョジョソン作品が複数登場するようなことがあったんですよ。
文章を考えて自分で歌って動画も作る、これはもうもの凄い熱量だ。だからもちろん、クオリティは様々だ。
歌はめちゃくちゃ上手いのに動画は黒一色。歌はめちゃくちゃ上手いのに録音環境が質素。歌はめちゃくちゃ上手いけど女性に承太郎は/男性にジョリーンは無理があるよ。などなど。
だがそんなことどうだって良いのだ。ジョジョソンは動画の形をとった二次創作なのだから、熱意と愛情があれば良い。
…で、終わらないのが進化というものだろう。
ジャンルの拡大とともに、ジョジョソンは分業が進んでいく。つまり文章を考えるのが得意な人間が替え歌の作詞をし、動画編集が得意な人間が背景を作り、歌の上手な人間が歌って投稿する。
作品のクオリティは格段に上がり、おそらくこのあたりからジョジョソンの再生数が爆発的に上がり始めたんじゃないかと思う。
そして分業の波は歌そのものにも及んだ。黎明期には「何から何まで自分でやる」のが基本だったジョジョソンは、例えば護衛チームの曲を作った場合トリッシュからアバッキオまで全部一人で声色を変えて歌っていたのだ。これが狂気にならずしてなんとする。
それが、それぞれのキャラクターの声が得意な人間が、それぞれに音源を持ち寄って合体させる(合唱動画)ようになればどうだ。そんなんもう、上手いに決まっている。
ランキング入りしたような作品はこのタイプが多い。
しかしクオリティを追求するようになれば避けて通れない話題がある。人気だ。
先ほど私は「それぞれのキャラクターの声が得意な人間が」と書いた。だがジョジョソンが隆盛を誇っていたころ、声優が付くタイプのメディアミックスをされていたのは劇場版ファントムブラッドと3部OVA・格ゲーくらいのもので、つまりジョジョのキャラクターの九割九分は公式ボイスなんてなかった。「このキャラっぽい声」というのはジョジョソン視聴者の集団幻想に過ぎない。
では幻想の始まりは何なのか。だいたいの場合「そのキャラクターで最初にジョジョソンを作った人」もしくは「そのキャラクターのジョジョソン動画投稿主の中で一番人気がある人」となる。
そして一度「このキャラといえばこの人」のイメージが付いてしまうと、全く別の声色や歌い方でそのキャラを表現しようとした動画には「○○の方が上手い」といったコメントが付くことになった。
顕著なのが前述の合唱動画で、人気キャラをどの投稿主が歌ったかでコメント欄は荒れに荒れる。逆に、人気のある投稿主の持ちキャラ()の歌を他者が投稿する際には、キャプションでそれは涙ぐましい配慮が見え隠れしたものだった。
私にもとても好きな投稿主が居て、彼女の持ちキャラ()はメローネだった。そしてその頃ジョジョソン界では五部の女性人気が凄まじく、投稿主も視聴者も女性の割合が他部に比べて格段に多かった。
趣味でバンドをやっていた? 地下アイドル的な活動をしていた? 彼女はもの凄く歌が上手く声域も幅広かったので、動画を投稿すればあっという間に再生数が跳ね上がる。
おそらく古参の男性ファンは、自分たちの居場所を新参者の女たちに侵略されているようで不愉快だったのだと思う。勿論、他の投稿者のメローネの方が好きだ、という人たちの悪意もあったろう。
彼女の動画はコメント欄もタグも見るに堪えない惨状だった。当時大学生だった私は、暇さえあれば彼女の動画を巡回し、酷いタグを削除し正しいタグを付け直す、という作業を延々と続けていた。
まあ、気分は荒むよね。
不毛な作業をしながら私は考えた。私はジョジョソンの何が好きなのか、どんなジョジョソンが好きなのか、なぜジョジョソンが好きなのか。
導いた結論はつまり「完全に独りぼっち」の精神だった。
黎明期にジョジョソンを投稿していた人たちには、一緒にジョジョソンを作る仲間なんて居なかった。だから作詞歌唱動画編集その全てを自分でやった。猫草からダイアーさんまで自分一人で歌い上げた。その結果出来た動画はけして上手ではなかったとしても、むせかえるほどの熱意があった。
分業した結果クオリティは上がり、ジャンル外の人にさえ楽しんで見てもらえる作品が多く世に出た。しかし、その動画に対する責任感というか、俺は・私はこのキャラはこんなことを考えてこんな声でこんな歌を歌うと思うんです聞いてください、という訴求力のようなものは黎明期のそれに劣るのではないか。
「クオリティ」や「人気」の概念がなかったころ、ジョジョソンは完全に熱意とアイデアが勝負だった。自分の好きなキャラに偏愛を注ぎまくったり、はたまた一発ギャグの勢いで最後まで突っ切る力業であったり。たぶん私はあの頃の、オタクの隠し芸大会のようなノリを愛していたんだと思う。
私は合唱動画も好きだ。音源落としてスマホに入れて聴いてるくらい好きだ。でもジョジョソンのトレンドが「一人で全部を作り上げる」タイプから「得意分野を持ち寄って合作する」にシフトしていき、その結果合唱企画動画のクオリティと比較されることになった完全個人制作の動画が徐々に姿を消していくのは寂しかった。
しかしこれも時代というものなのかもしれない、と私は思った。オタクも積極的に交流して協力して、高みを目指すのが当たり前になったということだろうと。
長々と語ったが、同人誌を作るタイプのオタクにはこれで説明が付くと思う…単に私は「フルカラーの商業アンソロもいいけど個人サークルのコピ本の手作り感が好きなんだよね」というだけなのだ。
そんなこんなで徐々にジョジョソンから足が遠のいた私だが、久しぶりに検索をしてみて驚いた。
曲をUTAUが歌い、動画ではMMDが踊っている!!!!!
個人制作から集団分業へシフトしたジョジョソンは、ついに人間不在になったのだった。あ、いや不在ではない。たぶん音声データ作ってる人とMMD作ってる人は別だし。いや、でも、さ!!!!!
私の胸に去来するのは、お隣さんに配慮した結果優しく小声で歌われることになった花京院ソングや、「理想のリゾットの声に近づけるためあえて酒で喉を焼きました」と語る女性投稿主のキャプションなどだった。
普段から自分のことを老いただの老人だの言っているが、こんなにもまざまざと自分の「旧世代感」を思い知らされることになるとは思わなかった、そんな2019年の始まりである。
2019/01/24(木)
21:45
JOGIO
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アドヴェント・カレンダー
10月にイギリスを旅行してきた。
ロンドンでは赤井秀一のために高級住宅地を視察し、シャーロックホームズの聖地巡礼をし、ハリーポッター・スタジオへ足を延ばし、リヴァプール~湖水地方でビートルズとピーターラビットと脳内ジョースター家にまみれてきた。ハローマイネームイズオタク。
帰りのヒースロー空港で時間が空いたため、親戚へのバラ撒き土産を買うことにした。
(本当は帰国後にamazonで買うつもりだったのだが。だって国境を越えて荷物運ぶのも管理するのもだるいじゃん。旅先でわざわざ買って手に携えて帰国するのは気合いの入った土産だけと私は心に決めている)
適当にイギリスっぽいお菓子なんかをざかざか籠に詰めていたら、フォートナム&メイソンのコーナーに来ていた。お高い紅茶やお茶菓子を眺めながらブラックラグーンのことなど思い出していると(シスター・ヨランダが好きって言ってなかったっけ。W&Mだっけ)、見つけちまったんだな、それを。
アドヴェント・カレンダー。しかもチョコ入り。
天井がドーム型になった五角柱の形をしていて、レトロなアパートメントみたいな絵が描かれていて、それぞれの部屋の窓に日付が付いていた。どの面も一番下の階がフォートナム&メイソンの店舗入り口になっているので、もしかしたらかつての本店の様子を模しているのだろうか。
チョコレート入りなのはFor Childrenの商品だからで、大人向けには窓を開けると紅茶のパックが出てくるものが売られていた。もちろんもっとシックなデザインで。
私はこのチョコレート・アドヴェント・カレンダーをプレゼントされる、様子の良い子ども(たしか50£しないくらいだった。大人の趣味ならともかく、子どものおやつとして買うには高そう)と、その上品な家庭が古典的なクリスマスを楽しむ様子を想像してニヤついた。
実は私、クリスマスカードの蒐集も好きで、キリスト教圏へ旅行すると買ってくるようにしている。それらのカードで見るオールドファッションなクリスマスには、よくアドヴェント・カレンダーが登場した。
憧れがあったのだ、アドヴェント・カレンダー。12月に入ったら1日いちにち、カウントダウンをするように神の子の生誕を待ち望む文化。一神教の醍醐味だよなあと思う。仏教生まれ仏教育ちには分からない感情の機微だろうと想像したものだ。もちろん、クリスチャンには仏教徒の感性も理解しづらいだろうが。
で、買っちまったんだな、それを。
イングランドのオールド・ファッション・クリスマスを象徴するようなチョコ入りのアドヴェント・カレンダーは、いま極東アジアのクソミドリ地方ド田舎ディビジョン、冴えないアパートの玄関に置かれている。クリスマスカードと一緒に飾ってみたら、そのコーナーだけ明らかに西欧の風が吹いてしまい、隣の博多人形がとても不憫だ。
あまりのオーラのギャップに気圧されて直視できないでいるうちに二十日あまりが経ち、ようやく気付いた。
チョコレートを食べていない。
というか窓を開けていない。
なーーーにが憧れのアドヴェント・カレンダーだ。カウントダウンどころの話ではない。私はもはやその五角柱を置き物としか認識していなかったのだ。キリストの生誕も蜂の頭もありゃしない。隣のクリスマスカードが泣いている。
私は粛々と五角柱の底から箱を開け、注意深く中のチョコレートを取り出した。窓は開けなかった。来年も飾ることを考慮し、見た目の美しさを優先したのだ。For Childrenの商品へ注がれる大人の小細工。
私は線香の匂いが染みついた炬燵へ戻り、番茶と一緒にチョコレートを三日分ボリボリ食べた。めっちゃ美味しかった。さすが高級店。本来は12/1~3に一つずつ味わわれるはずだったチョコレート(ご丁寧に一つずつ形が違う)は、こうしてあえなくこの世から消えた。色即是空、諸行無常。凄く美味しいので一気に食べるのがもったい。おそらくチマチマ一月中まで食べ続けるだろう。
今夜のメニューはおでんと塩辛です。
2018/12/22(土)
07:44
日々
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Vico Pallonetto Santa Chiara, 8
暗殺チームが生きてました
暗殺チームが生きてましたよ 生命活動 確かな脈動 アッ韻踏んじゃった
いやね、原作の余白を埋めていくアニメ君のやり方は知ってましたし、アバッキオの過去回想では重要な設定の追加というか盛りというかもあったし、そういう福利厚生充実させていく姿勢? みたいなのは分かってました けども
まさかね、暗殺チームの演出をああいう風に変えてくるとは
彼らは基本的に単独行動というか、一人ずつ追ってくる刺客じゃないですか原作では。だから「暗殺チーム」という肩書は提示されていても、彼ら全員をチーム単位で認識するって、オタク的な読み方をしないと自然にはならないと思うんですよね。
それもまた、主人公視点で展開していく物語の妙というか。返り討ちにしていった敵の一人一人にも物語があったんだろうなあ(自分には分からないけれど)みたいな無常感で良しなんですが。
まさかの初手から全部出し。
数多の暗殺チーム好きが、「原作では描かれていないから」自らの脳味噌でこねくり回し自らの手で生み出した「連帯する仲間としての暗殺チーム」を。
アニメ君が。電波に乗せて。
数多の腐女子が「こんなの暗殺っていう生業を考えたらご都合主義すぎる設定だ」「でも萌えるから書いちゃえ」ってやって、やり続けて、みんなやって、その結果「暗殺チームあるある」になった設定の数々。
アジトに集合する暗殺チーム
(どうしてわざわざ顔を合わせるの? 仲良しなの?)
複数人で仕事をする暗殺チーム
(連携できるようなスタンドじゃないでしょみんな? なんでわざわざ担当者以外も現場に居るの? 仲良しなの?)
仕事の後で余暇を共にする暗殺チーム
(仲良しなの???)
ソルジェラの葬式を上げる暗殺チーム
(アウトサイダーの自覚は?????)
ホルマジオの能力を「くだらねー」と笑うイルーゾォ
(みんなそうだと思ってた)
周囲に性癖をドン引かれるメローネ
(みんなそうだと思ってた)
生活態度を兄貴に注意されるペッシ
(みんなそうだと思ってた)
“そういうもん”としてチームに受け入れられているソルジェラ
(みんなそうだと思ってた)
仲が良いメローネとギアッチョ
(みんなそうだと思ってた)
ソルベを処刑したのはチョコ先生
(みんなそうだと思ってた)
あまりにも「暗殺チームに対する集合知」というか、「みんなそうだと思ったからみんながそう書いた結果あたかも原作に書いてあるかのような安定感を持ってしまった妄想設定」の数々を音声付の動画でお見せされてしまって、もう私、逆にアニメ君を準公式として見れない。アニメ君は準公式コンテンツじゃない。超王手サークル。
大手サークルアニメ君、ちゃんと独自設定も出していて
・お金にがめついソルベ
・お揃いのペディキュアしているソルジェラ
・私物か支給品かは分からないけれどノーパソを使うメローネ・イルーゾォ・兄貴
・割とシックな内装の暗殺チームアジト
・アジトの住所はVico Pallonetto Santa Chiara, 8
・打ち合わせの時に座る席はおそらく固定
←奥 入口→
ギアッチョ メローネ ホルマジオ
リゾット ソルジェラ
イルーゾォ プロシュート ペッシ
・ソルジェラは普段から一人掛けのソファに二人で座る
もういい、もう分かった、超大手動画サークルアニメ君、暗殺チーム箱推しでカプはソルジェラメインなんだね、分かるとも
この分だとギアメロかメロギアかもしくは二人のブロマンスも守備範囲なんだろ、分かるってもう
は~~~~~~~~~~~~~~
2018/12/09(日)
14:11
JOGIO
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痛し痒し
彷徨海でネオカルデア(何回名前確認しても即座に忘れちゃうんですよ)が設立できましたね。めでたい話です。マイルームも以前とほぼ一緒、管制室も食堂もあって英霊召喚もできるとなれば至れり尽くせり、怖いものなしですn
もう少し不自由生活エンジョイしたかったんですよね~~~~~
拠点を焼かれて着の身着のままで脱出、地球の文明は崩壊&人類滅亡済み、元の世界を取り戻したければ「他の世界」と争って地球の支配権を奪い返さなければならない…
改めて文字にするととんでもねえ状況ですが、この「未来も見えないが後戻りする道も無い」みたいな究極サバイブ状況をね、私はもっと噛みしめたかった…
だってあの、車というよりコンテナ、より正確にはデカめの棺桶みたいなシャドウ・ボーダーに乗ってる人間以外、もう「元の世界」の生存者は居ないんですよ。何日耐えれば外界からの救助が来るとかそんなのも無い、むしろ自分たちが外界を救助する側。
ボーダーの外は虚数空間(想像できんので宇宙とか深海とかをイメージしている)で窓を開けることすらできず、ひたすら毎日狭い密室で同じ人間と顔を合わせ続ける。次に地上に出られるのは、戦って誰かの世界を滅ぼすとき。
第一部のレイシフトだって危機レベルでは同じようなもんですけど、少なくともあの時は帰る場所があったんですよね。あと、バシュウウンってレイシフトしてバシュウウンって帰ってこれる…なんだ、安地との心の距離の近さ? それとレイシフト先ではもちろん危険だけど行動の自由があったね。自由過ぎて途方に暮れる場面もあったような。
あれと対比するとやっぱり第二部は閉塞感が凄いんだな。走る棺桶に乗って何日も何日も移動して、自分が生きるために他人を殺しに行くんだから…
て い う ね これまでとは全然状況が違うんだ…楽しかったカルデアはもうどこにも無いんだ…自分の手で取り戻さない限り…っていう、悲壮な決意を固めた数人の人間と、そんな人間に敵地で召喚された新たなサーヴァントたちの、絶望まであと半歩、みたいな限界ギリギリムーブを楽しむ(二次創作する)前に新たな拠点を手に入れちゃったわけで! めでてえな! めでてえんだけどな!
あとあれよ、拠点だけじゃないよ。シオンちゃんさあ、めっちゃ親切だしストーリー的には確かに助かるよ。助かるんだけど…アタイ移動時間に夢見たかったんだよねえ~~~!
もう何回重ねて言ってんだって感じだけど。走る棺桶に何日もすし詰めにされて、次に外の空気を吸うときは戦争の始まりだ…っていう状況。どうやって皆が時間を過ごしてるのか興奮しません? 私はする。カルデア職員は南極の施設でもまあ似たような生活してたかもしれんけど、現地調達されたサーヴァント同士の交流とかそういうのを妄想するにはとttっても良い舞台設定だったんだよシオンちゃん~~~
FGO君の展開スピードに付いていくには、思いついたことはすぐ形にしていかないといけないんですねえ。暫くは「えっ彷徨海の拠点? 何それ???(死んだ目でシャドウ・ボーダーに乗りながら)」みたいな朕ムーヴで行きたいと思います。
2018/12/06(木)
21:05
FGO
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狗や汝を如何にせむ
…ってタイトルで武側天と岡田の話を書こうかと思ってたんですけどまさかの本歌登場ですよ。タイトル考え直さなきゃな…
以下ネタバレ
中国異聞帯楽しかったですねー!
正直、虚淵シナリオということで「どこからどん底に落とされるんだ、油断なんかしねえぞ、来るなら来い(ナイフを振り回す絵文字)」みたいな気持ちでずっとプレイしていたので、えっこれで許してもらっちゃっていいんですか、みたいな感じも無きにしも非ずんば虎子を得ず
みんな達はどこで心の対ショック体勢取った~~~!? 私はねえ、コヤンスカヤのリョナ(もっとグロ描写来ると思った)と宇宙の長城(何かおぞましい作り方とか材料とかだと思った)と天帝の下賜(絶対もっとヤバい作用の薬だと思った)~~~!!!
蘭陵王はとっても良い子なんですが、正統派の良い子過ぎて後半の怒涛の濃ゆいキャラたちによってちょっと印象薄くなっちゃった感じがありますね。そこも含めて報われない薄幸のイケメンだと思います。ディルムッドと燕青に新しいお友達ができましたね。
というわけでカルデアへ行ってもらいます(宝具3)。弊カルデアは円卓の占める割合が多いので、東洋人の割合が増えるのも大歓迎です。仮面は私の好みの都合で付けたままでお願いします。
項羽と虞美人。この章の主役でもありますね。いやー実は私、途中までは予想が当たっておりまして! 芥ヒナコ→雛芥子→虞美人草→実装されるライダーは項羽! までは考えてたんですよ。まさか虞美人まで来るとは思わなかったし、芥ヒナコと虞美人が完全に同一人物とも思ってませんでしたし、真祖なんかワード自体思い出しませんでしたし、項羽はライダーじゃなかった。全然だめじゃん。
戦闘兵器と不死の仙女の相思相愛。これはもうギルエル回路が反応して仕方ないですね。というわけでカルデアに行って貰います(虞美人宝具3)。バレンタインだのホワイトデーだの与太イベントだの、腑抜けた日常を謳歌してくれ。
そして始皇帝。彼…彼女…あの方には是非ともシャドウ・ボーダーに搭乗して頂きたい。
秦は、これまでに見て来たロシアとも北欧とも違い、既に人類が繁栄しており、余裕でこの先も繁栄し続けられる世界でした。繁栄の定義は色々あると思いますが、生物の存在意義を「より多く自己の複製を残す」ことのみに絞るならば、あの世界の在り方も肯定されて然るべきです。
正直、私はあの世界に住みたい。けして損なわれない健康、苦痛ではない労働をすれば決して飢餓はなく、貧困の無い世界に争いもなく、余計な知識も思想も持たぬまま、衰えが始まれば眠るように死ぬ。徹底した四苦八苦の排除。日向の植物のような一生が、万民に保障されている世界。
始皇帝は、「たとえ進歩が無くとも永遠に現状維持ができればそれは恒久平和である」という考えのもと、世界征服をして地球を統一国家とし、この星をまるごと自分の箱庭にしました。人類から完全に苦しみを取り除き、その精製された平穏を守るべく、自分は不老不死となり、永遠に箱庭の管理をすることにしたわけです。
この平和を否定することは本当に難しいと思います。だって数えきれない戦火の果てにやっと人類が手に入れた平和であることには間違いないからね。シナリオの最後の最後まで、どうやって主人公はこの世界を滅ぼす理由を付けるのか(その理由付け如何では完全な駄作になる)とこっちがハラハラするくらいでした。
選択の自由が無いことを不幸と言い切れないことは現代社会を見れば明らかです。文字を知らない、文芸を与えられないことが不幸と決めつけることもまたできません。箱庭の植物であっても、植物たちが健康で幸福に咲いていればそれを否定することは誰にもできないでしょう。
それではなぜあの世界は剪定されなければならなかったのか。それは一重に、「万民の幸福を支えるのがたった一人の皇帝である」ということだと思います。その結果、「万民の価値が無くなってしまった」ということなのかな、と私は思いました。
シナリオの中でも、始皇帝が「自分こそが真人、まことの人」と言い、知識を独占していました。独占した知識で自らの能力を向上させ、万民の支配に充てていたわけなので必ずしも悪とは言えません。でも、二千年以上全てのことを自分一人で行ってきたから、小型化したものを大量生産して普及させるという考えが全く浮かばなかった、というのが本当に面白い。そりゃそうだ、どれだけ巨大化してもたった一つの特注品さえあればいいし、民は支配するものであって自分と同列ではないもんね。
その結果、不老不死の体を随時アップロードさせて組み上げてきた、一台きりのスパコンのような皇帝は、「意志を持つ万民」が「小型で廉価な端末を自由に使役」し「互いの思想を比較・競争させる」…数十億台にのぼる小さなスマホには、総体として演算能力で劣ってしまう。
もちろんスマホの汎人類史には、皆が意志と思想を持つが故に争いが絶えない。能力としては上回っていても、だからこちらが正しいのだ、とも言いきれない。人類に幸福を、世界に平和を、という部分だけを抜き出せば、絶対にこの異聞帯の方が成功しているわけです。
だからこそ、戦いの後に始皇帝が「禅譲」という言葉を出したのがもう~~~~~たまんなかったですね。
禅譲とは、支配者が血縁ではない人間にその支配権を譲り渡すことです。子どもの居ない王が有能な家臣に王国の行く末を託す、とかのシチュエーション。人類史の勢力争いの末に始皇帝の異聞帯は負けたわけだけれど、「負けたから自分たちはお前たちに滅ぼされる」っていう考えじゃないんですよ。あくまでも自分はこの地球の主である、けれどお前たちの力の方が優れていることが分かった、だから「地球の支配権を譲ろう」、とこう言ってくれたわけです。
ほんと繰り返しになりますけどね、「この異聞帯滅ぼすの難しいな」って思ったんですよ。ロシアと北欧がね、もう完全にどん詰まり、主人公が手を出さなくてもそのうち勝手に滅びるでしょって感じだったのもあって、たぶんラストは罪悪感はんぱないだろうなって思ってた。
(余談ですが、シリアスの間にちょいちょいコメディタッチのシーンが入るの、私は「こんな冗談言って笑えるような心の余裕がある世界を滅ぼすのか…」ってかえって落ち込んだ)
それがね、蓋を開けたらこうですよ。いや実際滅ぼしてるんですよ? 主人公は、放っておいても千年万年続いたであろう恒久平和の世界を、自分たちの歴史を生かしたいからっていうエゴで滅ぼしたんです。でも後味が全然違うんだ、始皇帝のお陰で。
「お前たちは自分たちより優れている、だからこの先を生きるべきだ」っていう、ある意味では赦しを得たわけです。
そんでねーーーあの召喚台詞。「ああは言ったがそなたの道行きが気掛かりで」???「傍らにて見守る」???ハァ~~~~~~!?!?父性大爆発系君主は賢王様で間に合ってますけど!?!?!?まあこの二人好みの人類観が全然違うから根っこの部分では殺し合いになると思うよ、まあそれは置いといて
ようやく最初に戻ります。始皇帝にはシャドウ・ボーダーに乗ってもらう。それで、これから先の異聞帯を一緒に見て貰う。
たぶんここからは中国みたいな、えっこれ滅ぼしたらウチらが悪役やん…みたいな世界ばかり出てくるんだと思うんですよ。そういうね、倫理と道徳のせめぎあいをね、主人公と一緒に見て欲しい。そこで何を思ったか教えてほしい。
皇帝は二千年間ひとりで信念を貫き人類を管理してきましたが、それでも厭世的になることもなく、ユーモアや情緒を喪わなかった。そのタフな精神力と好奇心でね、自分の常識の通じない世界をバシャバシャ浴びて欲しいなあと思うわけです。そんで常に新鮮に驚いて欲しい!
あー引けてよかった本当に引けてよかった。「それちょっと不敬であるぞ~?」のあたりからね、人型が来たらやべえなって思ってたんですよね。あー本当に引けて良かった。この異聞帯の空想樹、なんと最後は始皇帝単騎で切除しました(後半のB宝具威力減衰で先発メンバーが総崩れになった)。偶然の産物ですが、自分の不始末は自分で付ける、みたいな皇帝の意地を感じた展開でしたね。始皇帝、単騎性能凄いです、死なない。流石の不老不死。
ところで陳宮と馬、面白いコンビだったのでもっと活躍が見たかったですね。
2018/12/04(火)
23:11
FGO
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